kapocが生まれた2016年当時、割烹着は「台所で着るもの」「お母さんやおばあちゃんが昔着ていた記憶の中のもの」という存在でした。割烹着を作り続けて60年の私たちは、もう一度割烹着の良さを人々に伝えたいと考え、今までに見たことのないような斬新で自由な割烹着づくりに挑戦しました。それが、kapoc 1st.です。
そして7年の時を経て2023年、新たに3rd.をラインナップしました。
■ リニューアルポイントその1
1st.で使用した遠州産のリネンを、もう一度この3rd.で採用したのは、この生地の丈夫さ、色の堅牢の強さ、そして洗いざらしの風合いと色合い、これらを全て兼ね備えていたからです。原点に立ち返り、もう一度このリネンで定番kapocとしての魅力を伝えたいと思ったからでした。
「手作りリネン」という名前のとおり、手仕事を感じさせるワッシャー感と、少し褪せたような絶妙な色。数あるリネン素材の中でも、ここまでのものは中々ない、日本製のこだわりの詰まった逸品です。
そんなおすすめの素材ですから、この度全9色をご用意しました。定番カラーから、アクセントカラーまで。華やかにもシックにも、いろんなシーンでお使いいただけます。
■ リニューアルポイントその2
kapocが多くの支持を得られた理由の一つは、この袖口リブニットの仕様です。そのリブの風合いや伸縮性を見直し、さらに肌に心地よいものに。長さもほんの少し長めにしました。フィット感に優れ、ストレスなく作業できる自慢の仕様は健在です。
■ リニューアルポイントその3
袖丈を5cm程度長くしました。ボリュームのある袖は、たくしあげた時にパフスリーブのようにも見え、kapocらしいデザインポイントになっています。割烹着として着ていても、そのままワンピースのように普段着にもなります。
■ リニューアルポイントその4
kapocを割烹着として着ていただく際、後ろのタブを留めてかぶって着ていただきます。このタブ、今まで2つ穴だけだったものに、真ん中にも穴をあけ、幅を調節できるようにしました。これにより、肩幅の小さい方は、肩が抜けてしまいそうな不安を少し解消できると思います。
反対にしてコートで着ていただくとき、このタブは不要になりますが、無くしてしまわないように格納できるようにしています。縦についたボタンはそのためです。
■ リニューアルポイントその5
コートとして着ていただけるB面で、もう一つ別の着こなしを提案できるための「脇穴」です。この穴に内側から紐を通していただくと、前身頃が重なり「合わせ」のようになります。そのまま後ろで左右のひもを結んで完成。カシュクールのように違った装いになります。
■ リニューアルポイントその6
1st.をご愛用いただいた方から最も要望の高かったのが、ポケットを左右両方につけてほしいというものでした。確かに両方にあることで服としてバランスの良いものになり、何よりも使いやすい一着になりました。